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支援ネット公開講座~縁に学び願いに聞く~ 3月26日(水)14時~16時30分     第1回講座 講題「人間を生きる」 講師 佐野 明弘 氏
- 2014年2月26日
支援ネット公開講座~縁に学び願いに聞く~
第1回講座 講題「人間を生きる」
講師 佐野 明弘 氏

 東日本大震災からまる3年が経とうとしています。震災当時、目の当たりにした現実の重さにどうしたらいいか分からない無力感を感じながらも、何かに突き動かされるようにして私たちは活動を始めました。活動を続ける中でこれまで見えていなかった、見てこなかった原子力発電所に代表される社会的な様々な問題を、私たちはそこで生きる人の傷みを通して初めて具体的に知りました。そしてその原子力発電所は、「快適で便利な」私の生活と地続きでした。
 私たちは、今の快適で便利な生活を当たり前のように送りながら、何を見失ってきたのでしょう?あるいは何を捨ててきたのでしょう?その反面、ちょっとした手間を惜しむあまり、何か大事なことを学ぶ機会を失ってきたようにも感じます。果たして人間にとって大事なこととは何なのでしょう?震災の記憶が薄れるにつれて、これらの問いも日常の中に埋没しつつあります。
 このような課題を受けて第1回講座では、浄土の願いを問いとして「人間を生きる」ということを考えていきたいと思います。浄土の願いとは、「共にありたい」という願いを根っこに持ちます。「共にありたい」という悲しみの中の願いと、なかなか叶わぬ生きることの課題。震災からの復興の途上でありながら、立場や状況の違いによって人と人との関係性が分断されていく現実を見据えつつ、その願いの起こってくる由縁を訪ね、「人間を生きる」ということを皆さんと一緒に考え、受けとめていきたいと思います。どうかふるってのご参加よろしくお願い致します。

~講師紹介~
 佐野明弘 さの・あきひろ
1958年静岡県生まれ。石川県加賀市蓮如上人御旧跡光闡坊住持。真宗大谷派教師、東本願寺同朋会館教導。アレン・ネルソン平和プロジェクト代表、放射能測定室こうせんぼう代表。22歳で仏門に入り、6年あまり禅宗僧侶として学ぶ。35歳で真宗僧侶(門徒)に転ずる。著書に『人間といういのちの相』(Ⅲ、Ⅳ共著東本願寺出版部)、『人間を生きる』(真宗大谷派東京教区)、『人間を生きる』(真宗光明団)など。
                    (『親鸞ルネサンス』明石書店刊より抜粋)

日時:2014年3月26日(水) 午後2時~午後4時30分
会場:真宗大谷派金沢別院真宗会館ホール(金沢市安江町15-52)
交通:会場駐車場有り、JR金沢駅東口より徒歩7分
聴講料:500円(当日入場の際お支払い下さい)

【お問い合わせ】
真宗大谷派金沢災害支援ネットワーク事務局 乙丸 唯
〒920-0205 石川県金沢市大浦町へ90
携帯:090-4287-5632 PC:sin.3.sound.7@gmail.com

                  【主催】:真宗大谷派金沢災害支援ネットワーク